「聴音の時間にドレミは分かるのに書き取りが間に合わない」
「今何小節目なのか分からなくなってしまう」
「聴音のやり方が分からない」
聴音を始めたばかりの人によくある悩みですが、今回紹介する3つのステップを実践することで単旋律聴音で満点が取れるようになれます。
この記事では聴音が得意な私が実践している聴音のやり方を紹介します。
今まで10年近く聴音をやってきた中で確立した効率の良い方法となっていますので聴音を始めたばかりの人、聴音の点数が伸びずに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
単旋律聴音-ステップ0
まずは聴音の準備をしていきます。
軽くこするだけでよく消える消しゴム、2BまたはBの鉛筆を用意してください。
消しゴムはダイソーなどで売っている『W-AIR-IN(ダブルエアイン)』がおすすめです。
細くて持ちやすく本当に消えやすいので、聴音やオーケストラの時にも便利です。
消しゴムどれもいまいちだなぁと思っている人は参考にしてみてくださいね。
聴音をシャープペンでやる人も多いですが、私は鉛筆をおすすめします。
鉛筆だと消しやすいですし、シャープペンのように芯がボキボキ折れないので私は鉛筆を使っています。
単旋律聴音-ステップ1
鉛筆を持っていないほうの手で拍を数える。
それでは拍子ごとに具体的なやり方を紹介していきます。
4分の3拍子
上の絵のように鉛筆を持っていないほうの手で親指から1拍目、人差し指2拍目、中指3拍目と拍に合わせて指をトントンしていきます。
次の小節に行ったらまた親指から同じようにカウントしていきます。
↓のように音符が増えても変わらずに4分音符ひとつ=指一本で数えていきましょう。
4分の4拍子
4分の4拍子も聴音でよく使われます。
先ほどと同じようにカウントできるようにしておきます。
4分の4拍子では薬指が追加されます。
8分の6拍子
8分の6拍子は音符が多くなるので、1小節を2つに分けて8分音符=指一本でカウントしていきます。
以上がカウントの仕方になります。
聴音が始まる前の予備拍で指トントンを始めて、曲の終わりまで続けられるように練習してみてください。
単旋律聴音-ステップ2
親指トンの時に聞こえた音を書きとる。
今回は↓の課題を例に挙げてみます。
指トントンしながら親指に来た音を書いていくと↓のようになりますね。
親指の時に音があればその音の位置に点を書く。
タイで前の小節から音が伸びている時は、伸びている音とタイも書いておく。
親指の時に音が消えている時は休符を書く。
この作業を最初に曲を通すときにやっておくと、だいぶん楽になります。
小節頭をしっかりつかんでおくことで、今何小節目なのか、どこに休符やタイがあるのかがはっきりするので、骨組みを立てるステップになりますね。
指トントンを乱さず続けながら書き取るのは最初は難しいと思いますが、やっていくうちに慣れていくので諦めずに練習していきましょう。
今が何拍目なのか分かっていることが満点への道で一番大切なことになってきます。
単旋律聴音-ステップ3
メロディーを短く覚えながら書き足していく。
聴音の問題では最初に曲を通したら、次は4小節くらいに分けて聞かせてくれることが多いと思います。
ステップ2で作った骨組みをもとに、2小節や4小節ごとに短くメロディーを覚えながら書いていきましょう。
曲を聞ける時間には無理に書かず、聞くことに集中してみてください。
音が止んだらさっき鳴っていたメロディーを心の中で歌ってみて、頭の中で鳴っている音を書きとっていきます。
聞きながらでも十分にかけるくらい音が少ないときはもちろん書きながら聞いてしまっても構いません。
複雑なものになってくるほどメロディーを短く覚えるというのは大切になってきます。
単旋律聴音まとめ
今回は単旋律聴音で満点が取れる3つのステップを紹介しました。
最初はいつの間にか指トントンが止まっていたり、余計に意味が分からなくなるなど難しいことが多いと思いますが、私も慣れてできるようになったので、必ずできるようになります。
この方法が完璧にできるようになると、ある程度複雑な問題が来てもビビらずに冷静に聞いて書いてくことができるようになりますよ。
ぜひこの3ステップを実践して聴音が得意な人になってくださいね!
単旋律は聞き取れるのに和音が聞き取れないと悩んでいる人は↓の記事を見てみてください。
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