「音大に興味があるけど音大生は何をしてるの?」
「音大生の一年はどんな感じ?」
「音大生活が気になる!」
音大に興味を持った人ならよくある疑問だと思います。
今回は音大生活4年目の私が音大生のリアルな1年を、月ごとに分けて紹介していきます。
音大受験を考えている人、音大はどんなところなのか気になる人はぜひ参考にしてみてください。
それでは私立音大に通い、バイオリンを専攻している音大生の一年を見ていきましょう。
4月
4月のメイン行事は入学式です。
入学式では新入生を歓迎するためにオーケストラで演奏します。
音大ならではの生演奏付き入学式はとてもゴージャスで、入学式から音大に来た!!という実感が湧くと思います。
5月
5月は特に大きな行事はありません。
ゴールデンウィークでしっかり休んでこれから来る公演ラッシュに備えます。
連休中にはオーケストラ曲の譜読みをしたり、室内楽の授業で演奏する曲を前もって準備しておくと後々楽になりますよ。
6月
一年で最初のオーケストラ公演があります。
公演で演奏する曲は1か月ほど通常授業で練習した後、公演日の3日前から公演のための特別練習ということで3日間毎日4時間の練習時間が取られます。
授業の時点ではもう来週公演だけど大丈夫か?という完成度だった曲が、特別練習の3日間でみるみる完成度を上げ、披露できるようになるのが面白いところです。
テスト直前に徹夜で勉強し一気に追い上げるのと同じような感じで、オーケストラの公演も直前で追い上げていきます。
7月
もう前期が終わるということで学期末の座学試験の勉強と、実技試験の仕上げに入ります。
試験勉強と両立して8月にある夏休み公演の練習も進めていきます。
学期末の7月は毎年バタバタしていて、試験のための伴奏合わせなどイレギュラーなスケジュールも多くなります。
座学試験の勉強は直前に追い上げる人がほとんどですが、1か月前から少しずつ勉強をやっておくと直前でパニックになることがなく余裕をもってテスト期間を乗り切ることができるのでおすすめです。
座学試験と実技試験を終えたらあっという間に夏休みです。
8月
夏休みなのにオーケストラの公演があるため、4日間の特別練習に行き本番を迎えます。
30度を軽く超える猛暑の中練習に行くのはとても大変ですが、公演が終わると達成感があるので頑張れます。
公演後は残りの夏休みを楽しみます。
夏休み中は普段できない実技の基礎練習をじっくりやったり、後期にたくさんあるオーケストラ公演の曲を譜読みしたり、1月の実技試験でどんな曲をやるのか考えたりします。
9月
後期が始まります。
来月の公演のために練習が始まります。
まだまだ暑い時期が続き、夏が長すぎて逆に夏バテするので睡眠は十分にとった方がいいです。
公演時期は体調管理が大切なので公演の期間だけマスクを着用するのもおすすめ。
以前合唱と一緒にやった大型公演の時に、本番2週間前になって風邪が大流行し、特別練習がキャンセルになったこともありました。
なんとか最後の1週間で本番クオリティーまで仕上げられたので良かったですが、改めて体調管理しっかりしようと思った出来事でした。
10月
後期の公演ひとつ目が行われます。
徐々に気温も涼しくなり登校の負担が少し減っていきます。
本当に良い季節っていいですよね~
11月
一年でもっとも公演が多い1ヵ月です。
毎年11月には公演が2~3回あります。
11月頭には文化祭があり、出演する人は頑張って練習しています。
大学の文化祭と言えば有名人が来て盛り上がるイメージですが、音大の文化祭は在学生たちの演奏が学内のいろいろな場所で行われます。
自分たちの特技で文化祭を作り上げるので、本気で演奏する在校生の姿を見て新たな魅力に気が付くことができますよ。
11月後半は推薦入試などが行われるので学校が3日くらい休みになります。
この休みはオーケストラ公演の特別練習に使われます(涙)
文化祭や入試のため授業が少ないので程よく休みながら公演ラッシュを乗り切ることができます。
12月
12月と言えばクリスマスと年末いうことで、メサイアやベートーヴェンの第9など今年も最後だ!と感じさせる毎年恒例の公演があります。
この時期に行う公演の曲目は毎年同じなので練習の負担は軽めです。
20日くらいから年末年始休みに入るのでそこまで頑張って一年の終わりを迎えます。
年末年始くらいゆっくりしたいところですが、1月にやってくる試験ラッシュに備え、実技試験で演奏する曲の暗譜をしたり、座学テストの勉強を少しずつ始めておくのが12月のポイントです。
特に覚える系の科目である音楽史や、少し複雑な音楽理論・和声の勉強は負担が大きいのでこの時期に復習しましょう!
1月
ついに一年で一番つらい1月を迎えました。
この月は大型の座学試験、一年の締めくくりである後期実技試験が行われます。
レポート課題やテスト勉強、実技試験に向けての最後の追い上げなどで余裕がない人が多発。
体力的にも精神的にもきつい1月ですが、乗り越えれば長い長い春休みが待っているので耐えましょう。
余裕のない1月ですが、成人式と大学入学共通テストのため3連休が多くなります。
連休を利用して少し息抜きしたり、勉強や実技の練習に励みます。
2月
人によってはまだ実技試験期間です。
試験を終えた人から至福の春休みスタートです。
遊びに行ったり家でのんびりしてテスト期間を乗り切った自分にご褒美をあげましょう。
とにかく休みがとても長いので、海外旅行に行ったり、資格や語学の勉強、実技の基礎練習、バイトなど普段あまりできないことをやると充実した休みになると思いますよ。
残念ながら体調不良や勉強不足で追試が決まった一部の人は試験勉強と練習に追われます。
春休みを十分に楽しむためにもテスト勉強には余裕をもって取り組み、体調管理をしっかり行いましょう。
なぜか7月と1月のテストが密集する時期は風邪などが流行るので、マスクをするなど対策が必要だと思います。
3月
卒業式のシーズンがやってきました。
休みボケしている体を引きずって卒業式で行うオーケストラ演奏の特別練習に行きます。
卒業式当日、卒業生は袴を着て演奏するので音大ドラマのような光景を見ることができるため、何だか感動します。
サプライズで在学生から色紙をプレゼントしたり、思い出の写真を撮ったりして4年生とお別れになります。
来年も大学生の人は4月から何の曲をレッスンでみてもらうか決めます。
音大生の一年まとめ
音大生の一年はこんな感じで流れていきます。
4月:入学式
5月:特になし
6月:公演
7月:テスト
8月:夏休み&公演
9月:後期始まり
10月:公演
11月:学祭、公演×3
12月:公演
1月:テスト
2月:春休み
3月:卒業式
音大生はやはりオーケストラ公演が多いので、とにかく忙しいですね。
勉強、レッスンの曲、オーケストラの曲、室内楽の曲、という感じで曲がとにかく多いです。
音大生活で最大のポイントは練習時間の確保と体調管理だと私は思っています。
皆さんも忙しいけど充実した音大生活を送ってくださいね!
【音大を目指している方へ】
入試科目のひとつである聴音でお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてください!
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