「練習しないといけないのは分かってるんだけど、集中が続かない」
「何時間も練習室にいたけど結局30分しか練習してない」
「一体何を練習すればいいの?」
「練習してるのに上手くならない」
「音大生が何時間練習してるか気になる」
こんな疑問を持った人向けに、今回はバイオリンの練習時間は何時間必要なのか、上手くなる練習内容、長時間集中できる方法について書いていきます。
私自身練習が大嫌いで、音高に通いながらも1日30分くらいしか練習せず、正しい練習方法も知らなかったので、曲は最初から最後まで通せたら終わりというめちゃくちゃな練習をしていました。
そんな私が音大で良い先生に巡り会い、色々な練習方法を試行錯誤した結果、今では確実に伸びる練習方法を教えることができるまでになりました。
こんな怠け者の私でも実践することができた内容ですので必ず役に立つと思います!
ぜひ最後までご覧ください。
バイオリンの練習時間は何時間必要?
練習時間が何時間必要なのかについては、その人の技術力と取り組んでいる曲の量によって違ってきますが、専攻者であれば3時間〜5時間、趣味の人は1時間〜2時間くらいが目安になると思います。
ちなみに私の練習時間は、
高校時代:30分〜2時間
大学1年生:2時間〜3時間
大学2年生:3時間
大学3年生:4時間〜5時間
大学4年生:2時間〜3時間
という感じです。
高校時代はまだ練習方法が確立されていなかったので全く練習時間が伸びませんでした。
大学1年生の時に練習方法が徐々に確立され、2年生の終わりにはある程度しっかりした曲仕上げルーティンがありました。
3年生では沢山の曲に取り組み、結果が出なければ他の練習方法を試すといった感じで改善を重ね、さらに結果が出るものへと改良していきました。
私はバイオリンを始めてからずっと1万時間を目指しており、3年生の時は達成目前だったので特にたくさん練習していました。
1万時間について詳しいことが気になる方はこちらの記事を読んでみてください!
4年生の今はある程度技術力が身につき以前よりも短い時間で曲を完成させることができるようになったため、3時間ほどあれば十分になりました。
次に紹介する練習方法を参考に必要な時間を計算してみてください!
バイオリン練習内容
基礎練習
カール・フレッシュや小野アンナなどにある音階をゆっくり15分〜30分練習します。
調号が多いものにも挑戦してみましょう。
3度、6度、8度、10度の音階にも慣れておくと曲に応用できるのでおすすめです。
本気の基礎練習メニューについてはこちらで詳しく説明しています!
曲
協奏曲やソナタなどソロで本番がある曲は以下のように丁寧な練習を重ねていきます。
逆にオーケストラや室内楽のアンサンブルでやる曲はここまで丁寧にやらなくても大丈夫で、難しい部分や重要なフレーズだけ集中的に練習するのがおすすめです。
曲は楽譜に元々書いてある番号やアルファベットのブロックごと、またはキリがよいところで区切りながら練習します。
1ブロックごとに何をやるのか紹介していきますね。
①音を1音1音長く伸ばし音程を確認
曲のリズムは無視して音だけを確認していきます。
↓こんな曲だとしたら
↓こんな感じで一音を長めに弾いて音程チェック
②速い音はリズム練習
8分音符や16分音符など2で割れるものは付点と逆付点それぞれ2回ずつ。
付点×2回
逆付点×2回
3連符、6連符など3で割れるものは、最初の音を長く、真ん中を長く、最後を長くの3種類をそれぞれ2回ずつ。
↓
最初の音を長く×2回
真ん中の音を長く×2回
最後の音を長く×2回
③ブロックを通して納得するまで繰り返す
表現や強弱などを考えながら弾きます。
この時に録音をしてみるのもおすすめ。
表現をしたつもりなのに全然音に表れていなかったり、知らない間に急いでたり、逆に遅すぎたり、弾きながらでは気づけなかったことに気づくので直せば大きな成長に繋がります。
私も最近録音を取り入れてみたのですが、たった1週間でかなり進歩があり先生も驚いていました。
客観的に聞いてみることは大事なんですね!
以上3つのステップを1ブロックずつ、毎日行います。
特に①②は、弾けてくるとおろそかになりがちですが、必ず毎日繰り返してさらに完成度を上げていきましょう。
長時間練習に集中する方法
30分ごとに練習することを決めて5〜10分の休憩を挟みながら練習する。
まずは練習することと、一つにかける時間を決めます。
例えば、
音階、協奏曲、室内楽曲、オーケストラ曲を練習する必要がある場合は次のような考えで時間を決めていきます。
音階は毎日15~30分練習することに決めているので30分。
協奏曲はレッスンで弾くし、曲が長いため1時間かな。
室内楽曲は4楽章を来週合わせるので、間に合うように30分。
オーケストラ曲は長いし、来週の授業で弾くので1時間やっておかないとね。
といった感じです。
その曲を弾く授業やレッスン、本番がいつあるのか、曲の長さや難易度に合わせて時間を決めていきましょう。
練習することと時間が決まったら30分ごとにやることリストを作ります。
□音階
□協奏曲
□室内楽
□オーケストラ
□協奏曲
□オーケストラ
自分の好きな順番に並べました。
↑の例だと今日必要な練習時間は3時間となりますね。
30分練習したら5~10分休憩するというリズムでこなしていきます。
休憩時間は長引きやすいのでタイマーをセットして時間になったら始めるという癖をつけていきましょう。
最初はこれがとても難しいですが、休憩時間を守り計画を実行できたという成功体験を何度も繰り返すことでだんだん自己主管ができるようになってきますよ。
練習室で何時間もスマホをいじり、結局30分しか練習していなかった私も自己主管できるようになったので頑張ってみてください!
バイオリンの練習時間まとめ
今回はバイオリンの練習時間はどのくらい必要なのか、練習内容と長時間集中して練習できる方法について書いてみました。
【必要なバイオリン練習時間】
趣味:1~2時間
専攻:3~5時間
【練習内容】
- 基礎練習
- 曲(①音程確認、②リズム練習、③通し練習)
【集中のコツ】
やることを30分ずつに分けて、30分ごとに休憩をとりながら進める。
バイオリン練習の成果が出ない人、練習に集中するのが難しい人はぜひ参考にしてみてくださいね!
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